大阪の軽貨物運送『アシストライン』編集部です。
物流にまつわる疑問やためになる情報を発信しています。
正確に答えられる人は物流業界に関わる人でも少ないのではないでしょうか!?
この記事を参考に答えられるようにしていきましょう!
才(サイ)とは?
はじめに才数の才(さい)の意味について理解していきましょう!
才とは尺貫法の単位(容積)で物流業界特有の単位になります。
特にトラックや船の荷物の容積を表す際に使用されています。
また1m³=1000ℓなので1才=27.8ℓになります。
1辺が30cmの立方体が1才で
タテ30cm×ヨコ60cm×高さ30cmの宅配で使用されている120サイズが2才となります。
一般に1才=8kgで採用されますが物流会社によって異なります(宅配では10kgが採用されています)
1才=0.0278m³=8kgとなり1m³≒35才≒280kg
尺貫法とは
尺貫法は日本古来の計量単位で長さや面積など表す基本単位として用いられ
1891年(明治24年)にメートル法に変わりましたが1958年(昭和33年)まで併用して使用されていました。
長さの場合
1尺=30.3cm・1寸はその10分の1で約3cmになります。
2トントラックの大きさを10尺と言われる事があります。
10尺ボディの荷台寸法が約3100mmで小型トラックの代表的なサイズです。
ちなみに1才の大きさはみかん箱位のイメージです(^_-)-☆
㎥(エムスリー)とは?
㎥(エムスリー)とは体積のことで立方メートルや立米(リュウベイ)またはm3と表記されます。
倉庫会社や貿易、乙仲 (海運貨物業者)が良く使います。
1㎥の大きさは1m✕1m✕1mとなり、イメージとしては1.1の空パレットの7段より少し小さめ位です。
ちなみに1立米=1000リットルになります。
また縦10メートル、横1メートルの場合は10平米になります。
才と㎥の簡単な換算方法
職場の環境によっては才で伝えたり、㎥で伝えたりすることもあると思います。
そんな時に使える計算式をご紹介します。
㎥を才に換算
容積のことを才と言う人が多い環境の場合、㎥で大きさを言われてもわかりません。
そこで簡単な換算方法として、㎥に36を掛けてください。
1㎥✕36=36才
人によって33や35であったり違いはがるので、あくまでざっくり知りたい時に便利です。
才を㎥に換算
㎥でしか計算できない場合は相手から才で言われてもピンと来ない場合もあると思います。
そこで、簡単な換算方法として才を36で割ってください。
36才÷36=1㎥
こちらも人によって33や35であったりするので認識を合わせて使用してください。
人によって35や36になる原因は?
なぜ人によって35や36など数字が違うかというと結局は1㎥を35才と見るか36才と見るかの違いです。
ではどちらが正確な数字か検証してみます。
1才は30.3cm✕30.3cm✕30.3cm=27,818㎤となり単位を変換すると0.0278㎥になります。
これをもとに比較すると
35をかけた場合0.0278✕35=0.973
36をかけた場合0.0278✕36=1.0008となり若干35より36の方が近い数字になります。
そのため36がよく使われることが多いですが35でもある程度計算できるため、人によって違いがあります
まれに30や33など適当な数字で計算する人がいます。誤差が大きくなるのでご注意ください。
L✕W✕Hの意味について
箱に寸法が表記されていることがあります。この意味について紹介します。
L = Length = 長さ
W = Width = 幅
H = Height = 高さ
ちなみに物流現場でよく目にするレンタルパレットの寸法は以下になります。
L=110cm
W=110cm
H=14.4cm
業界用語で「いちいちのパレット」と言われる寸法です。
この寸法が何㎥になるか計算すると1.1✕1.1✕0.144=0.17424㎥になります。
これを才に換算すると(36を掛けます)
0.17424×36=6.2
6.2才となります。
換算重量とは?
極端な例えですが、鉄の塊を10t積むのと、発泡スチロールを10t積む場合では同じ運賃でしょうか?
答えは…違います!
荷姿によって鉄の塊であれば10tトラック1台で積めますが、発泡スチロールが10tだと
いったい10tトラックが何台必要!?となる訳ですね。
そこで『換算重量』というものがあります。
容積を重量に換算した数値が存在します。
一般的なキロ数として
1才=8kg
1㎥=280kg
基本的に運送業界で路線業者・宅配便などでは実重量か換算重量のどちらか大きい方で運賃を計算します。
ここで間違った解釈がないように補足しますと
1m四方のポリタンク容器に水を一杯に入れた場合、1tになり10tトラックであれば10個積んだらそれ以上は積めません。
いくら荷台に積めるスペースがあっても法律で最大積載量10tまでと定められているからです。
これが『実重量計算』と言います。
『物流業界』独自の言葉や単位がありますが面白い業界です♪