大阪の軽貨物運送『アシストライン』編集部です。
物流にまつわる疑問やためになる情報を発信しています。
今回は物流コストでは必須の倉庫の保管料についてご紹介ご紹介します。
商品を保管する際に発生する保管料について計算方式や方法について詳しく見ていきましょう!
保管料の計算方式の種類について
保管料の計算には大きく2通りの方式があります。それぞれ紹介していきます。
①坪貸し計算方式
1ヶ月間を坪貸し固定で設定する方式になります。
(坪当たりの単価)×(使用したす坪数)によって金額が決まる方式です。
②個建て計算方式
個別に単価を設定する方式になります。
(荷物一個あたりの単価)×(保管積数)によって金額が決まる方式です。
料金計算方法について
2つの方式についての計算方法についても紹介します。
①坪貸し計算方式
坪貸し方式は1坪辺りの設定坪単価に賃貸する坪数を掛けたものが月間の保管料となります。
坪単価×使用坪数で表すことができます。
②個建て計算方式
三期制で計算されていることが多いので、三期制を紹介します。
1ヶ月を3等分しており
・1~10日
・11日~20日
・21日~月末
このように日にちをわけてその期間を計算する方法を3期制と言います。
保管積数の計算方式
荷物が保管されていた期数を確認するための指数のようなものです。
(個建て料金方式[三期制]の保管料計算に適用されます。)
保管積数=前月残個数+10日残個数+20日残個数+当月入庫個数となります。
入庫から出庫までの流れ
例として1個の荷物の入庫から出庫までの流れを紹介します。
月初め(1日)に荷物が入庫して月末(31日)に出庫(引取)をした場合
(計算式)
[前月残個数]0+[10日残個数]1+[20日残個数]1+[当月入庫個数]1 =[保管積数] 3
保管積数は3になります。
10日に荷物が入庫して11日に出庫(引取)をした場合
(計算式)
[前月残個数]0+[10日残個数]1+[20日残個数]0+[当月入庫個数]1=[保管積数]2
保管積数は2になります。
・1日の朝に荷物が入庫して1日の夕方に出庫(引取)をした場合
保管積数は1になります。(一時的でも倉庫に保管されていると見なします。)
※お客様の中には預けた日から10日間が1期だと思われる方がお見えになるのでご注意ください。
この様な倉庫保管料の計算方法をご理解いただき計画的な倉庫保管活用をご検討下さい。
弊社ではお客様にあった運用のコンサル提案もできますので、コスト削減をお考えの方はお気軽にお問い合わせください。
倉庫利用でかかるその他費用
■荷役料
『荷役料』は、荷物の入出庫作業に対し発生する費用です
入庫の際・出庫の際それぞれに1回ずつ掛かります。
※コンテナ荷降ろし作業(デバンニング)の費用も荷役料の一種ですが当社では通常の荷役料とは別料金となります。
■荷役積数
『荷役積数』は荷物の入出庫数を確認するための指数のようなものです。
(荷役料計算に適用されます。)
荷役積算の計算例
個々の荷物に対して 『入庫時』『出庫時』それぞれに 1回ずつ料金が掛かります。
たとえば入庫・出庫の荷役料が1個100円で契約されたお荷物の場合
入庫~保管~出庫までの過程で 『荷役料』は 200円となります。
まとめ
今回は倉庫の保管料について紹介しました。
保管といっても様々な計算方法や種類があります。
目先の保管料だけを見て預けてしまうと、商品によってはコストが高くつくこともあります。
適切な価格を提示できる会社や相談ができる関係性があるとよりコスト削減にも繋がります。
物流コストの見直しの機会になれば幸いです。