知ってた?運輸で渡す方法『軒下渡し・車上渡し・置場渡し』の意味や料金の違い

大阪の軽貨物運送『アシストライン』編集部です。

物流にまつわる疑問やためになる情報を発信しています

輸送の方法についてみなさんはどれくらいを知っているでしょうか?

商品を多く取り扱っている通販やネットショップなどで輸送を依頼する場合

運輸会社は「車上渡し」か「軒先渡し」を選択してもらい輸送しています 。

今回はこの違いについて解説していきます

目次

「軒下渡し」「車上渡し」「置場渡し」の違い

この言葉は運送業ではよく使われている言葉です。

家の玄関まで荷物を配達してくれる「軒先渡し」配送はとても便利なサービスですね(*^^*)

トラックのチャーター便(貸切便)では車上で荷物を受け取る
『車上受け』や『車上渡し』が当たり前となっています。

これらの言葉の意味と由来をご紹介していきます♪

また『配送形態の違いで運賃も変化していきます。後ほどご紹介しますね(*^^*)

軒下渡し」とは?

基本的に配達する会社(ドライバー)が積み込みと輸送と荷下ろしを行います。

荷物保険に関しては指定場所におろして受け渡しをするというもので輸送と荷下ろしは
配達する側が行います。

「この受け渡しの時」まで保険契約は存続されます。

他に宅内設置や持ち込みが必要な場合ではそれぞれオプション料金などが発生する

「軒先渡し+設置」を含んだサービスなどもあります。

「車上渡し」は

荷下ろしは受取人さまが行います。

※基本的には敷地入り口や玄関先での受け渡しとなります。

『置場渡し』は

運送業者が指定された場所まで荷物を運んできて

指定された箇所(場所)に
荷物を置いてくれるケースを指します。
『置き配』にあたります(*^^*)

では詳しく一つずつご紹介していきますね♪

「軒下渡し」では基本的に配達する側が積み込みと輸送と荷下ろしを行い、
玄関前や指定場所におろして受け渡しをするというものです。

今回は配送を依頼する時に勘違いによる間違いが起こらないように渡し方についてご説明します。

『軒先渡し』の意味

『軒下渡し』というように言葉通り家の軒下まで荷物を持って来てくれる事を指します。

ここで注意して欲しい事は、
軒下で荷物の受け渡しをするので家の中などに持って来てくれません。

どんなに荷物が大きくても受取人さまが荷物を家の中に運び込まなければなりません。

「家具・家電などの設置も受取人さまが行います」

そこで『軒下渡し』は主に重量物では無い物の受け渡しで使われている事が多く見られます。

そもそも軒下渡しで使われている「軒」とは一戸建て住宅やアパート等の屋根のうち

外壁や窓・玄関などよりも外側に出っ張って突き出ている部分のことを言います。

建物より突き出ている為この部分が雨や雪・日差しをさえぎり建物を守る役割があります。

イメージとしては建築物の傘の役割をしているのが『軒(のき)』です。

『軒下渡し』ではドライバーは建築物の外側まで商品を配送します。

ドライバーは商品を運送した後に更に玄関先(軒下)まで商品を運ぶ必要があります。

『軒下渡し』に使われる貨物は何?

『軒下渡し』の配送形態として選択した場合、

どういった荷物・貨物をよく運ばれているのかを確認していきましょう。

『軒下渡し』の場合

商品を運送会社のドライバーや受取人さまが運べる範囲の商品はほとんどが

『軒下渡し』で配送できるでしょう。

『軒下渡し』で使われているお荷物(商品)の代表例では

『出前館』『ウーバーイーツ』などのデリバリーも『軒下渡し』の代表例になります。

郵便局員さんが持って来てくれるハガキ・封筒などレターパック・印刷物も
『軒下渡し』になります。

さらに言うとご近所さんがお裾分けで玄関先まで持って来てくれる

果物や野菜さらに回覧板なども大きな意味で『軒下渡し』になります。

『軒下渡し』で配送できる荷物・貨物は人の手で運べる物で

『軒下=玄関』でお渡しできると物と考えると分かりやすいですね(*^^*)

玄関先(軒下)でやり取りが行われていますので

この家の中ではなく玄関先で物品の受け渡しが『軒下渡し』となります。

『軒下渡し』はトラックから降ろすのも運転手の責任

『軒下渡し』では運送会社のドライバーが玄関先まで

お荷物(商品)を運んでくれると紹介しました。

もちろんトラックから玄関まで人の手で持って来る間もドライバーの責任になります。

『軒下渡し』は通常の宅配業者も含まれます。

インターネット通販などで購入した商品が家に届くまでに梱包などが
ボコボコに凹んでいたら嫌ですね( `ー´)ノ

この凹みも『軒下渡し』の場合は受取人さまは責任を負うことはありません。

しかし梱包の中までは分かりませんので受け取りサインを書く前に
しっかり確認してサインをするようにしましょう。

商品を運送中に事故や天災に見舞われて商品が壊れたり運送できなくなっても
購入者さまの責任はなく、販売者の責任になる事がほとんどでしょう。

商品に対しては補償は効くと思います。

その商品を使って生まれる利益までは保証が効かない事がほとんどです。

お荷物や商品をお送りする方は重要な物の輸送ならなおの事荷物の追跡確認が

できる事など細かなところまで考えて配達してもらう事が重要ですね( ..)φメモメモ

『車上渡し』の意味

『車上渡し』とは運送業者は『指定された場所』まで荷物を運んできてくれます。

トラックなどから荷物を下ろすのは受取人さまが荷降ろしをする事となります。

『車上渡し』の受取方法は重量物を主に受け渡しする際によく使われている方法です。

『車上渡し』の注意する事は受取人さまが重量物を降ろす際に必要なフォークリフトや

クレーンなどをあらかじめ準備しておく必要があります。

『車上渡し』の受け渡し方法を使われているのは主に工場や建設現場などで

かなりの重量物を扱う場所が多いです。

『車上渡し』の由来

皆さんはなぜ荷物は荷台の中に入れて配送しているのに『車上渡し』と
表現するか疑問に思いませんでしたか?

通常でしたら「車内」渡しとなるはずではないでしょうか?

昔から『車上渡し』という言葉は使われており
車が存在しない時代から使用されているそうです( ゚Д゚)

車輪がついている馬車が引いているリアカーに荷物を載せていた時は

『車上渡し』という言葉に違和感がありませんでした。

しかし時代が進化し荷物が車内に置かれるようになっても

そのままの名残で『車上渡し』という言葉が今でも使われているようです。

車輪が付いている物で運送してその物の上で商品を受け渡しを行う事を総じて

『車上渡し』と言います。

会社や業者・学校・工場などでよく『車上渡し』は行われますが

一般家庭でも『車上渡し』は可能です。

『車上渡し』ではわたす前に荷物をチェック

『車上渡し』の注意点をご紹介します。

『車上渡し』では運送会社のドライバーの責任として
指示された場所まで運送するだけとなります。

『車上渡し』の場合

ドライバーは荷降ろしまでは責任がないので、ほとんどの場合は受取人さまが
荷降ろしをする必要があります。

荷物・貨物を降ろす際の荷物事故は受取人さまの責任となります。

荷物を積んである状態から商品を降ろすので梱包・中身に異常がないかを
降ろす前に確認する必要があります。

その際荷物を傷を付けてしまっても受取人さまの責任になりますので注意をしましょう。

メリット

受取人さまがご都合の良いように商品を降ろして商品を倉庫(部屋)の中などに

持って行け商品や建物に傷を付けるリスクが少なくなります。

デメリット

商品などを降ろすときに人手がいる場合はご自分で人手を集めて
養生などの前準備が必要になるところです。

『車上渡し』される荷物(商品)はどんな物か?

『車上渡し』される荷物

『車上渡し』される荷物

『車上渡し』の配送形態でよく運ばれているのはどんな荷物・貨物などがあるかご紹介します♪

『車上渡し』では『軒下渡し』では運送できない荷物を

運んでいる事が多く見られます。

『軒下渡し」でドライバーもしくは受取人さまが人力で運べる荷物を
多く扱っている事が多くあります。

しかし『車上渡し』では人力では運べない重量物を運んでいる事がほとんどになるでしょう。

経験上工場など法人様向けに『車上渡し』はよく使われています。

もちろん個人向けに『車上渡し』で納品する事もあります。

しかし重量物を個人宅に納品する事は多くは無く法人向けの納品方法と考えて良いでしょう。

荷物もフォークリフトやクレーンを使ってではないと降ろせない荷物を
『車上渡し』で運んでいる事がほとんどです。

注意点としては

【個人名宛では『車上渡し』で商品を発注できない事があります】

ので法人名で宛名書き配送形態を確認しましょう。

『車上渡し』は宅配便が普及されるまでかなり多用されていた配送形態でした。

今は宅配便などで商品が簡単に届くようになりました。

以前は『町の電気屋さん』などで買った商品は自分達で持って帰るか

他の方が購入された商品と一緒にまとめて大きなトラックで家の近くまで

持って来てもらってそこから家に運ぶことが主流でした。

宅配便が普及してネットショッピングで電化製品を購入する人も増えてきましたね(*^^*)

電気屋さん自身が運送・設置まで行うことが増えてきました。

宅配便の普及で最近では車上渡しはBtoB(法人間での売買)で多く見受けられます。

『車上渡し』で取り扱われているお荷物としては

精密機器や重量物の運送がメインになっている状況です。

『車上渡し』で多いトラブル

運送業者のドライバーが一切荷物を降ろす際に手伝わない事が原因で
トラブルが多く起こっている様です。

どんなに重量物でどんなに足場が悪い場所へ運ぶ場合でもドライバーが手伝わずに

受取人さまがドライバーの「態度が気に食わないという精神的トラブル」が
良く起こっているようです。

他の荷物を荷降ろししている際に荷主さまのお荷物に
傷を付けてしまったなどのトラブルもあります。

「荷降ろしなどもかなり神経を使って作業をしないとトラブルの元になってしまいます」

トラブル事例

・『車上渡し』までは荷物の状態は大丈夫だったが

荷物を降ろすときにぶつけたり落としたりしての破損。

・木枠などで頑丈に梱包されていて開梱するときに道具が必要になった場合。

・積み込み時の梱包が厳重にしてあり荷物よりも

非常に大きく重い場合にドライバーが手伝わない事にご立腹。

・トラック前で積み込み時の梱包材を撤去するために

その場所での時間と手間がかかる事があってお困りになる事。

・荷物が大きく重くフォークリフトを使わないと人力で運ぶのは無理な商品だった場合。

・荷物を水平に保ったまま搬入するのに階段やエレベーターのスペースが足りない。

(『車上渡し』では基本プロユースな為積み込み前の申込時に確認や連絡事項がない事が原因)

・『車上渡し』の荷台の上で積み込みからの梱包などに傷がないかをしっかり確認

・受領し自宅で丁寧に持ち運ぶも電源を入れてみた所まったく動作しなかった(初期不良)

・「車上渡し」の荷物のほとんどは積み込み時の優先順位がつけられます。

具体的には配送ルートや時間帯が、積み込む荷物にあわせて決まっていて

時間や順番の変更ができないということが多いです。

(例えば他の荷物を積み込んだときに輸送機材の中で効率を

損なわせるようなスペース効率を生むケース次第ではすぐに配達が行われないような

スケジュールも採られることがあるので注意が必要です。)

『車上渡し』で運賃は変わるのか?

『軒下渡し』と『車上渡し』の場合で運賃を比較してみると

基本料金としては変化はなさそうです。

特殊車両を指定すると別途料金が加算されます。

例えばレッカー車や大型特殊車両を指定すると別途料金がかかります。

もちろん輸送する場所が離島だったり距離が離れている場合も
金額に開きが出てくることはあるでしょう( ゚Д゚)

また路線・混載やその他の方法で運ばれてくる荷物について

『車上渡し』扱いだからこその料金設定がされています。

ちょっと細かな話になりますがこの「車上渡し」でよく使われる運賃形態で

とくに大型の荷物中心に輸送時のスケジュールや利用する
機材・路線・輸送効率・梱包状態などオプション料金にも幅があります。

『置き場渡し』の意味

『置場渡し』は運送業者さんが指定された場所まで荷物を運んできて
更に指定された箇所に荷物を置いてくれるケースを指します。

『置場渡し』の配送方法は重量物などでも受取人さまは置く場所さえ指定し後は
運送業者が荷物を置いてくれるので大変便利な受取方法となります。

※注意するポイント

商品を『置場渡し』で受け取りたいと伝えても扱う荷物が重量物の場合荷降ろしに使用できる

フォークリフトやクレーンの有無で置場渡しで受け取れない場合があります。

『置場渡し』のメリット

受取側(買い手)としても指定された場所に商品を置いてくれるので

自分のトラックに積み込んだり、トラックの荷台に商品を降ろすように指示をしておけば

積み込む手間も減りますのでかなり楽に次の作業に移れるメリットがあります。

『置場渡し』は販売者やドライバーのメリットとして

商品を運送した後に指定された場所へ納品するだけで良いので

商品の受け渡しが比較的に楽になるところですね(^^♪

今回は『軒下渡し』『車上渡し』『置場渡し』の言葉の意味や由来を紹介しました。

配送形態を知ることで仕事やプライベートで輸送を頼む時に役に立つ事があると思います。

ご参考になれば幸いです。

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