大阪の軽貨物運送『アシストライン』編集部です。
物流にまつわる疑問やためになる情報を発信しています。
今回はコンテナドレージについて解説していきます。
物流業界では「ドレージ」や「ドレージ輸送」と表現されることが多く特徴的な輸送方法です。
この記事ではドレージの基礎知識や料金体系と勘違いするポイントについて紹介していきます。
ドレージとは?
ドレージとは主に海外から海上コンテナ(船)で輸送されてきた荷物を
デバンニング(荷降ろし)せずに直接目的地までトレーラーで陸送することです。
具体的なイメージとしてトラックの先頭部分に20フィート(約6m)や40フィート(約12m)のコンテナをつないで運びます。
港でデバンニング(荷降ろし)するよりスピーディかつローコストで手元に荷物を届けることができます。
料金体系(ラウンド制)
ドレージの料金は、ラウンド制を採用しています。
出発地(港)から輸送先までの往復距離で金額を決めれています。
理由としては空のコンテナを持ち帰る作業として考えるためこのような料金体系になっています。
片道の走行距離が100キロの場合ラウンド200と表現されます。
また税関検査が必要な場合はコンテナターミナルから税関検査場まで近距離輸送することがあります。
これは「ショートドレー」と言われ通常の配送料金に別途料金が加算される場合があります。
待機料金
配送先にコンテナを届けた後、運転手はデバンニング(荷降ろし)が終了するまで待機しています。
この待機時間は標準で2時間迄とされていてそれ以上は1時間当たり3,000~5,000円の待機料金が発生します。
ドレージ輸送のメリット
ドレージ輸送のメリットを3つ紹介していきます。
①物流コストを抑えられる
デバンニング(荷降ろし)にかかる人件費や手数料が必要ないため、物流コストを抑えることができます。
②輸送にかかる時間が少ない
物を取り出す時間や積み替え作業の時間がないことで、輸入した荷物をすぐに荷主のもとへ配送できます。
③荷物が破損しにくい
積み替え作業を行わないため、荷物の破損リスクを抑えることができます。
破損の場合は保険会社や条件の確認など、手を取られる時間が多くなるため、それらを回避することができます。
よくある勘違い
「運転手がデバン作業を手伝ってくれる」と思っている荷主さんがおられます。
しかしドレージの運転手は、一切作業を手伝うことはありません。
1個の荷物さえ運ぶ義務がない契約となっています。
荷降ろし中に車内で寝ていても誰も文句を言う権利がありませんのでご注意ください。
ドレージ輸送の料金は港から配送地までの輸送代金となり荷下ろし費用は含まれていません。
コンテナで入庫する際は、荷下ろし作業員を別途手配する必要があります。
荷降ろし作業風景
アシストラインでは荷下ろし作業を受けております。
荷下ろし作業風景
コンテナが2台入る広さがあります。