海上コンテナ/トレーラー輸送で必要な『ツイストロック』とは?

大阪の軽貨物運送『アシストライン』編集部です。

物流にまつわる疑問やためになる情報を発信しています


突然ですが『海上コンテナ』のトレーラーがなぜコンテナなど重い荷物を牽引できるの?

と疑問に思ったことはありませんか?


それはツイストロック(緊締装置)という器具を使いトレーラーに固定させているからなんです。

今回は『ツイストロック』の特徴や事故事例などをまとめてみました。

目次

ツイストロックって何?

ツイストロックとはコンテナや貨物を固定する器具になります

コンテナの四隅にある前後2箇所に取付け、
トレーラーや船などコンテナを固定することができる器具です。 ※下の画像部分

ツイストロックは固定していないと、トレーラーからコンテナが落下したり
トレーラーが横転するなど重大な事故の原因となります。


ちなみにJR貨物では半自動式中央緊締方式と呼ばれる
鉄道コンテナ専用のツイストロックが採用されています。

『ツイストロック』を固定する手順

ツイストロックを固定する手順を3STEPで紹介します


ポイント

1.三角の突起に金具を差し込む
2.中で回転させて固定
3.手動か自動で固定

『ツイストロック』の形状は世界共通で
手動で固定するタイプと油圧や電動で固定する自動タイプに分かれています

固定させないと大きな事故につながるのは想像できると思います!

実際ロックの忘れによるコンテナ横転事故は10年で100件程度発生しています。

そのためツイストロック締結の 取り締まりも行われることがあります。

『ツイストロック』忘れの事故例

ツイストロックの忘れ =アンロックが原因となる事故としては
以下のような事例が挙げられます。

【コンテナが反対車線に落下】

発生状況
トレーラーがコンテナを運搬中に突然反対車線にコンテナが転落

この事故により乗用車の乗員など6名が重軽傷を負い運転手は現行犯逮捕となった。


事故原因

この事故の原因は次のように言われています。


1.ピンのアンロック 後部2箇所のピンがアンロックの状態であった。
2.運転時の振動や旋回時の遠心力、ブレーキや上下の振動などにより
コンテナが落下してしまった。


この事故に対してどういった対策が必要か
1.ロックの確認徹底
2.安全速度遵守
3.カーブでのハンドル操作


このように運転前に『ツイストロック』のロックが掛かっていることを確実に確認し

安全速度を遵守しながら急ハンドルを繰り返さないハンドル操作を行えば

この事故は防げたと言えます。


また荷台の高重心や偏荷重を防ぐことも事故を防止する上で大切なことなので
荷物の積み方にも注意しましょう!

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